遊びながら、楽しくペットボトルリサイクルを学ぶ
【ボトルtoボトル】ペットボトルのリサイクルについて、ボードゲームで楽しく遊びながら学ぼう!
2024.9.6
BRINGを運営するJEPLANグループは、”ボトルからボトルをつくる”ペットボトルのリサイクル事業を子会社のペットリファインテクノロジー株式会社と共に行っています。神奈川県川崎市にある、リサイクル工場 ペットリファインテクノロジーについては、以前HIVE by BRINGの記事(「独自のケミカルリサイクル技術でペットボトルの水平リサイクルを実現する、ペットリファインテクノロジーを大解剖」)でもご紹介しました。
さらにJEPLANは、日本全国の自治体、小学校等と連携し、遊びながら楽しくペットボトルリサイクルを学ぶ環境学習を実践しています。そこで使われるのが、ペットボトルのリサイクルの仕組みと「ボトルtoボトル」の大切さを伝えるために開発された、JEPLANオリジナルのボードゲーム──その名も「リサイコロ」。小学4年生以上の子どもたちはもちろん、大人でも楽しみながらペットボトルリサイクルへの理解を深めることができるゲームです。
リサイコロは、空のペットボトルを自分の駒として遊ぶ、すごろくゲームです。サイコロを転がして、出た目によって駒を進めるのですが、進んだ先のマスで自分のペットボトルがどうなるかが決まります。「ポイ捨て」や「海外へ輸出」のマスに止まってしまうと…。これらは、ペットボトルが適切にリサイクルされているのか分からない、行き先不明の道すじです。参加者たちは、できるだけ多くのペットボトルを「ケミカルリサイクル」のマスに運び、要らなくなったペットボトルが、もう一度ペットボトルとして生まれ変わることを目指します。
ペットボトルが行きついた先の点数の合計を競いながら楽しくリサイクルを学びましょう。
1. 「スタート」に自分のコマとしてペットボトルを置きます。
2. サイコロを振って前に進めていきます。
3. 止まったマスでは様々なイベントが待っており、指示に従ってペットボトルを移動させます。中でも回収ボックスにとまり、正しく回収されるとケミカルリサイクルで再びペットボトルに生まれ変わります。
4. 手持ちのペットボトルがなくなったら、石油チップや再生材チップを使ってゲームを続けます。
5. ペットボトルの行き先によって最終的な点数が変わります。チームの合計得点が高かったチームの勝ちです。
リサイコロのマス
ポイ捨て
このマスに止まったペットボトルは「未回収ボード」に移動。
不法投棄
このマスに止まったら、ペットボトルを2本「未回収ボード」に移動。
海外へ輸出
もう一度サイコロを振って、「1」か「2」の出たら、ペットボトルを「海外ボード」に移動。海外ボードに移動したペットボトルは復活することができない。
海岸/川岸
もう一度サイコロを振って、「1」が出たら、ペットボトルを「未回収ボード」に移動。
ビーチクリーン/リバークリーン
「未回収ボード」から1本、ペットボトルを復活することができる。
シティクリーン
「未回収ボード」から2本、ペットボトルを復活することができる。
回収箱
このマスに止まったペットボトルは「ケミカルリサイクルボード」に移動。さらに、「再生材チップ」を1枚もらうことができる。
ゴミ箱
もう一度サイコロを振って、「1」が出たら、ペットボトルを「未回収ボード」に移動。「2」~「5」が出たら「マテリアルリサイクルボード」へ。「6」が出たら「ケミカルリサイクルボード」へ。
ゲームを通して学んだ知識を、日々の暮らしに持ち帰る
すごろくゲームに夢中になりながら、自然と、捨てられたペットボトルの行方を学ぶことができる仕組みになっています。ある小学校では、ゲームを終えた子どもたちに「どうしたらペットボトルを、もう一度ペットボトルにリサイクルすることができるか」と質問したところ、「ポイ捨てをなくす」「BRINGの回収ボックスを増やす」など、未回収のペットボトルを減らすことが必要だと気づいてくれた子が多くいました。
現在JEPLANでは、リサイコロを使い、小学4~6年生を主な対象とした出前授業、環境・SDGs関連のイベントへの出展を行っています。今後は映像、冊子等のコンテンツを充実させ、子どもたちの環境学習によりご活用いただけるようなものへとアップデートしていく予定です。
ゲームに使ったペットボトルは回収し、再びペットボトルへとリサイクルします。
あなたの街や学校で「リサイコロ」のイベントを見かけたら、是非一度遊んでみてください!大人も思わず夢中になってしまうような、奥の深いゲームになっています!
執筆:熊沢紗世
写真:川崎市立藤崎小学校(2021年10月19日)にて撮影
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