2004年に竣工し、2018年JEPLAN グループの一員となった再生PET樹脂製造工場です。何度でも繰り返しリサイクルすることができる独自のケミカルリサイクル技術により、使用済みペットボトルのリサイクルを行っています。
ペットリファインテクノロジーで、ペットボトルのリサイクルに携わる4名にインタビュー
2023.11.15
ペットリファインテクノロジー(PRT)
CO₂排出の削減率 47%
※石油由来のポリエステル製造と比較 ペットリファインテクノロジーのLCA
再生PET樹脂の製造能力 最大22,000トン / 年
ペットリファインテクノロジーは、原料となるペットフレークの購買や製造した再生PET樹脂の販売を行う営業業務部、プラントの点検・メンテナンスを行う設備部、プラントを運転して樹脂を製造する製造部、樹脂の品質検査と保証を行う品質保証部、そして工場運営のサポートと管理をする人事総務部・経理財務部で組織されています。今回は5名のメンバーに、仕事内容や今後の目標、PETの資源循環に携わる想いを聞きました。
代表取締役社長 伊賀 大悟
JEPLANグループの一員となったとき、PRTは工場の操業を完全に停止していました。2021年に再稼働し、初めて樹脂が出てきたときは、感動して、工場中の社員と握手してまわりましたね。PRTは「独自のケミカルリサイクルであらゆるPETを循環させてサステナブルに」というビジョンを掲げています。世の中にはペットボトル以外にも、有効に活用されていないPET 製品はたくさんあるので、僕らの技術でより多くのものを資源循環させていきたい。そのために技術開発と品質維持、コストダウンは目下の課題です。早起きした朝は、頭をスッキリさせるためにランニングをしています。好きな音楽や芸人のラジオを聴きながら、自分のペースで走るのが好きで、BRINGのウェアも愛用しています。
設備部 野瀬 三喜男
20年間、設備メンテナンスに携わってきました。年一回の定期修理では、工場の運転を全て停止し総点検を行います。工場を止めてすぐ修理に入れる訳ではなく、一旦パイプの中を綺麗にしてから整備業者に渡し、修理が終われば製造部と一緒に試運転から再開します。大体1ヶ月半の工程ですね。部品の調達に1年かかる場合もあるため、前もった段取りが必要です。設備の状態は常に注視し、トラブルが起きても出来るだけ工場を止めないように修理します。今は後輩に技術や経験を伝えていくことも、大事な役割だと感じています。
製造部 撹上 勇介
主に入荷原料をケミカルプラントに投入する前工程の運用方法や、安全対策・設備改造・新設導入等の検討を行い、実行しています。加えて原料コスト削減/収益増の施策として、原料の多様化を他部署と協業して推進しています。ペットボトルリサイクルの過程で排出される端材や廃棄物は再利用が難しいですが、PRTのケミカルプロセスはそれを原料として積極的に使用することができます。悩んだり行き詰まったりすることもありますが、部署問わず相談しアドバイスを頂ける環境ゆえ、非常にありがたく思っております。
品質保証部 高橋 光晴
工場からサンプルを受け取って、検査値にするのが仕事です。例えば異物、色、強度、粘度等、それぞれの工程に見るべき値があります。突然優れても良くないし、悪くなってもいけない。いつも同じ品質であることを確かめることが重要です。そのために、検査で間違った数値を出さないよう細心の注意を払っています。休日は釣りに行くのが楽しみだったんですが、最近魚が減ってきて、なかなか釣れなくなってしまいました。暑すぎる気候や、マイクロプラスチックの流出といった、環境の変化が原因かもしれませんね。
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