現在、JEPLANは衣料品やペットボトルの循環型リサイクルを推進する企業として知られています。しかし、その原点は現在の事業とは少し異なるかたちでした。
私たちが向き合っていたのは、「廃棄物を資源に変える」という、より根源的な課題です。
2000年代後半、日本では大量の衣料品が廃棄されていましたが、その多くは焼却や埋立てに頼っており、衣料品を資源として循環させる仕組みは、まだほとんど存在していませんでした。
そうしたなか、日本環境設計株式会社(現・株式会社JEPLAN)は、使用済みの綿製品からバイオエタノールを生産する技術の開発を進めていました。愛媛県今治市では実証実験も行われていましたが、技術だけでは社会実装には至りません。
課題は、原料となる衣類をどのように集めるのか、小売企業やリサイクル事業者とどのように連携するのか、そして消費者に回収の仕組みをどう届けるのかという点にありました。
こうした課題に向き合うため、2009年度に実施されたのが、経済産業省および中小企業庁の支援による「繊維産業に係る平成21年度情報提供事業」です。衣料品の店頭回収から再資源化までを実際に検証しながら、将来の資源循環システムの可能性を探るプロジェクトでした。
その成果が、『繊維製品リサイクル調査報告書』にまとめられています。
この報告書は後に「予言の書」と呼ばれるようになります。そこには、現在のJEPLANやBRINGにつながる数々の構想がすでに描かれていました。