BRING CIRCULAR TAKAOに置かれた衣類の回収ボックス

【リサイクル工程のトレース 第1弾】お客様から回収した衣類の一部が、来年発売のアパレル製品に生まれ変わります!

2025.8.27

BRINGは様々な回収拠点で服などを回収し、様々な方法でリユース・リサイクルを行なっています。

一般的なリサイクル方法では、いろいろなところで集めたものがいろいろなものに生まれ変わっているため、どの使用済み製品が、どの製品や原料に生まれ変わった特定することはとても難しいです(例えば、あなたが海に流した水が、蒸発し、どの雨粒となって降ってきたかを特定するようなこと!)

しかし、BRINGではB2B向けのBRING Your Ownというサービスを実施しおり1このサービスによって、特定の使用済み製品が、特定の新しい製品や原料になったことトレース(追跡)することを可能にしました

12024年に開催された「北海道マラソン」では、前年にランナー様から回収した不要なランニングウェアの一部をリサイクルし、参加賞オリジナルTシャツを製作しました。(詳しくはこちら


BRING Your Own」で、リサイクル工程をトレースする。

さらに今年、この「BRING Your Own」の仕組みを使ってBRING来年オンライストア直営店等で販売する服の原料り、実際にリサイクル工程トレースする企画が進行しています

リサイクルの対象となるのは、20254月〜6月の間に、直営店である高尾山の「BRING CIRCULAR TAKAO店頭、またはオンラインストアで期間・数量限定で販売する「サーキュラーエコノミーボックス」(アパレル商品と衣類回収ボックスがセットになったもの)、オンラインストア購入者様にお送りしている回収封筒による郵送回収した衣類の一部です。 

BRING CIRCULAR TAKAOに置かれた衣類の回収ボックス

直営店「BRING CIRCULAR TAKAO」に設置された回収ボックス

サーキュラーエコノミーボックス

期間・数量限定で販売する「サーキュラーエコノミーボックス」。アパレル商品とセットで届くこちらのリサイクルBOXに、衣類を入れて返送していただけるようになっています

オンラインストア購入者様にお送りしている回収封筒

オンラインストア購入者様にお送りしている回収封筒。衣類を入れて返送していただくことができます。

今回のリサイクル工程については、2024年にローンチした「Open HIVE」で、原料となった衣類の回収拠点から、製造工程、商品が出来上がるまでをトレース・公開するとともに、「HIVE by BRING」で、順次レポートしていきますので、是非一緒に見届けていただけますと嬉しいです!


リサイクル工程衣類回収〜BRING自社工場での分別まで。

はじめにBRINGの衣類回収と分別についてお伝えします。店頭や回収封筒などで回収された衣類は、自社工場の北九州響灘工場をはじめとする分別拠点へ集められ、市場の需要に合わせて、リユース・リサイクルへ分別されます。

北九州響灘工場では、衣類を手作業で分別しています。

リユースへと分別された衣類は、BRINGが信頼し、提携を組むいくつかのリユースパートナーに送られます。その後、国内、海外を問わず「古着」として流通し、古着店や古着マーケット等でもう一度消費者の方に向けて販売さています。

リユースパートナーとの取り組みの一例として、2024年、株式会社ありがとうサービスが展開するタインボジアの古着販売店BRINGの回収衣類の販売が始まりました。これにより、リユースされた衣類の最初の販売先まで追跡できるようになり、より透明性の高いリユースが実現可能になります。詳しくはこちらの記事(BRINGで回収された衣類を、カンボジアの古着店で販売。リユースの透明性を高める、新しい取り組みが始まりました!)をご覧ください。

素材の種類や混用率によって、各リサイクル工場へと分別。

ケアラベルで混用率をチェックします。

リサイクルされる衣類へと分別されたものは、反毛2後自動車内装材にリサイクルする工場や、コークス炉化学原料化法3でプラスチックの原料などに再利用する工場へ、それぞれ送られます。

2 反毛 

マテリアルリサイクルの手法の一つで、不要になった繊維を専用の機械を用いて再度綿状にし、その後繊維にまで戻すリサイクル方法。

3 コークス炉化学原料化法 

ケミカルリサイクルの手法の一つで、繊維製品を含む廃プラスチック熱分解することにより、コークスと炭化水素油、コークス炉ガス生み出すリサイクル方法

衣類分別の樹形図

そして、ポリエステル100%で作られた衣類については、BRING独自ケミカルリサイクル手法を用いて、再生ポリエステル樹脂へとリサイクルし、来年発売予定の製品へと生まれ変わらせます。今回この工程の一部を北九州響灘工場のラボで行い、その後の工程をグループ企業である「ペットリファインテクノロジー」のリサイクルプランいます。

ラボやペットリファインテクノロジーでのケミカルリサイクルの模様は秋以降に公開の記事でお伝えていきます!

BRING CIRCULAR TAKAOで衣類回収に参加!

直営店である「BRING CIRCULAR TAKAOでは、回収ボックスに衣類を直接お持ち込みいただくことができます。さらに衣類回収にご参加いただいた方には、店舗で使える「10%OFFクーポン」をお配りしています。高尾山に登る前に服をお持ち込みいただき、下山後にクーポンを使って、お得にお買い物...というのが、おすすめの使い方。もちろん、衣類をお持ちいただくだけでも大歓迎です!

回収ボックスに衣類を入れる。

〈服の回収についてのご注意〉

  1. 回収するお洋服は自社製品・他社製品問いません。
  2. 全てのお洋服は洗濯の上、お持ち込みください。
  3. ショーツを除くブラジャー等の下着、肌着類は回収可能となっております。お洗濯の上、外から中身が見えないよう紙袋等に入れてお持ちください。
  4. カバンや靴、帽子、アクセサリー、ベルトなどの服飾品は回収対象外となります。ただし、左記に該当する商品でもBRINGのハチのマークが品質保証ラベルに印字されている製品は回収することが可能です。
  5. リサイクル用にお持ち込みいただいたお洋服の所有権は店頭でお渡しいただいた時点で株式会社JEPLANに移転します。移転後は返却することができませんので、予めご理解のうえお持ち込みください。
  6. お持ち込みいただくお洋服は両手で運べる量を目安にお持ち込み下さい。 

一部対象外商品もございます。詳しくは店舗スタッフへお尋ねください。 

BRING CIRCULAR TAKAO インスタグラム 

https://www.instagram.com/bring_circular_takao/ 

執筆:熊沢紗世

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