「登山ウェア選びは種類が多くどれがいいの?」と感じる方は多いのではないでしょうか。
登山ウェアの選び方を間違えると、安全面で大きなリスクをともなう可能性があり危険です。そのため、登山ウェアの基本をしっかり理解し、最適なウェアを選ぶ必要があります。
本記事では、登山ウェアの種類と選び方、おしゃれに着こなすコツなどを紹介します。山での安全を確保しつつおしゃれも楽しみたい方は、ぜひ参考にしてください。
「登山ウェア選びは種類が多くどれがいいの?」と感じる方は多いのではないでしょうか。
登山ウェアの選び方を間違えると、安全面で大きなリスクをともなう可能性があり危険です。そのため、登山ウェアの基本をしっかり理解し、最適なウェアを選ぶ必要があります。
本記事では、登山ウェアの種類と選び方、おしゃれに着こなすコツなどを紹介します。山での安全を確保しつつおしゃれも楽しみたい方は、ぜひ参考にしてください。
登山ウェアの基本は「レイヤリング」と呼ばれる重ね着です。レイヤリングは、変化の激しい山の環境に対応するための重要な手段です。
登山時は、全身を動かして上り下りするため、体温が上昇し暑いと感じる方も少なくありません。
しかし、気温は高度1,000mごとに約6℃下がる ため、わずか100m程度の標高差でも、約0.6℃もの気温変化が起こります。
このような状況下では、暑くなれば1枚脱ぎ寒くなれば1枚羽織るなど、レイヤリングによる体温調節がとても重要です。また、防水性の高いレインウェアを着用することで、突然の雨にも対応できます。
高性能なウェアを身につけていても、レイヤリングの基本を押さえていなければ効果は半減してしまいます。レイヤリングを理解し、登山ウェアの効果を最大限に引き出しましょう。
登山の服装についてさらに詳しく知りたい方は、以下の記事がおすすめです。
ぜひ、併せてご覧ください。
関連記事:登山の服装の基本は?季節ごとの着こなしを初心者にもわかりやすく紹介(準備中)
登山ウェアのレイヤリングは、以下の3種類に分けられます。
● 1.ベースレイヤー
● 2.ミドルレイヤー
● 3.アウターレイヤー
それぞれのレイヤリングの目的を理解し、登山ウェア選びに役立ててください。
ベースレイヤーは汗を素早く吸収し、汗冷えを防ぐために着用するインナーを指し、山での体温調節のしやすさを左右する非常に重要な要素です。
汗や雨で濡れた状態が続くと体温が奪われ、風にあたると低体温症のリスクが高まるため、ベースレイヤーは、吸水性と速乾性を重視して選びましょう。
ベースレイヤーは肌に直接触れるため、機能性に加えて肌触りや着心地の良さを意識するのもポイントです。
寒がりで冷えが気になる方は保温性の高いウールを、汗を多くかく方は速乾性に優れたポリエステルやナイロン素材 がおすすめです。季節によって生地の素材や分厚さを変えるなど、使い分ける必要があります。
ベースレイヤーのおすすめ商品を2つご紹介いたします。
BRING T-shirt Basic DRYCOTTONY.は、高い吸水速乾性が特徴の ポリエステル100%のTシャツです。思わず触れてみたくなるような柔らかな肌触りで着心地抜群。カラーは10色から選べて、ファッションに色味を取り入れたい方にもおすすめのアイテムです。
DRYCOTTONY Long sleeve T-shirtは、ポリエステルの高い吸水速乾性 をもちながら、綿のような柔らかな肌触りが特徴です。アウトドアだけでなく日常でも使いやすいシンプルなデザインで、どんなウェアにも合わせやすいロングスリーブTシャツです。
インナーとアウターの間に着用する中厚手の服が「ミドルレイヤー」です。ミドルレイヤーは登山ウェアのなかでも種類が豊富にあり、保温性と汗などを吸水速乾させる役割があります。
夏季には通気性や速乾性に優れたシャツや薄手のジャケット、冬季には保温性のあるフリースジャケットを選ぶなど、季節に応じて使い分けましょう。
ジッパーやボタン付きのアイテムであれば、着脱しやすく体温調節に役立ちます。
ミドルレイヤーおすすめの商品を2つご紹介いたします。
DRYCOTTONY HEAVY WEIGHT Long sleeve T-shirtは、しっかりとした生地厚のヘビーウェイトTシャツでありながら、吸水速乾でムレが気にならない。白でも透け感なく着用できます。
WUNDERWEAR HOODIEは、ベースレイヤーにもミドルレイヤーにも使える汎用性の高さが魅力。バラクラバを被れば、目のまわり以外をすっぽり覆ってくれて保温性も抜群です。
アウターレイヤーは、登山ウェアの最外層(一番外側)として重要な役割を果たすアウターです。雨や風、寒さなどの厳しい山の気象条件から身を守り、内側のレイヤーの機能を最大限に発揮させる役割があります。
レインウェアやソフトシェル、ハードシェルなどの種類があり、季節や登山コースに応じた選択が重要です。
夏は軽量のレインウェアを、冬は保温性の高いハードシェルを選ぶなど工夫しましょう。
アウターレイヤーのおすすめ商品をご紹介いたします。
Permanent ANORACKは、撥水加工が施されており、フードの裏地と前・横のポケットの内部にはメッシュ生地を使用。アウトドアだけでなく普段使いとしてもおしゃれなアイテムです。
登山ウェア選びのポイントを初心者にもわかりやすく解説します。
● ポイント1.トップスは季節ごとにレイヤリングの組み合わせを変える
● ポイント2.ボトムスもシーンに合わせて工夫する
● ポイント3.機能性を重視する
ポイントを押さえて、登山ウェア選びの参考にしてください。
登山時のトップスは、季節に応じてレイヤリングの組み合わせを変える必要があります。
山の気温は季節によって大きく変動し、それにともないウェアに必要な機能も変化するためです。
たとえば、夏と冬ではウェアに求める機能がまったく異なります。夏季の登山では汗冷えによる体温低下や強い日差しからの保護が主な課題となります。
そのため、吸水速乾性に優れた軽量のベースレイヤーと、UVカット機能をもつ薄手のシャツやジャケットの組み合わせが効果的です。
一方、冬季の登山では防風・防寒が重要です。保温性の高いベースレイヤーとフリースジャケットの上に防風性能の高いアウターの組み合わせが適しています。
山の気候変化に柔軟に対応できるよう、季節や登山コースに合わせた最適なウェア選びが大切です。
季節ごとのレイヤリングの組み合わせは、以下の記事で詳しく解説しています。ぜひご覧ください。
関連記事:登山の服装の基本は?季節ごとの着こなしを初心者にもわかりやすく紹介(準備中)
トップス同様にボトムスにもレイヤリングの考え方を活用しましょう。
上半身だけでなく、下半身の保温や防風、防水も重要です。季節や登山コースに合わせたボトムス選びで、全身の体温管理が可能になります。
夏は通気性が良く吸水速乾性のあるもの、冬はレギンスを仕込み、保温性や耐久性のある登山用パンツを重ねるなどが有効です。雨天時には、さらにレインパンツを最外層として着用し、防水性を確保します。
また、気温の変化に素早く対応できるよう、着脱のしやすさも重要な選択基準となります。サイドジッパー付きのパンツは、シューズを履いたまま着脱できるため非常に便利です。
登山用パンツの選び方や着こなしについてさらに詳しく知りたい方は、以下の記事もおすすめです。ぜひご覧ください。
登山ウェアは、機能性を重視して選びましょう。
登山時には環境が変化しやすく、体温の低下による低体温症や転倒によるケガなどの危険があります。各レイヤーに適切な機能をもたせれば、体温管理や外部環境からの保護が効果的に行えます。
各レイヤーに求められる機能は以下の表を参考にしてください。
ベースレイヤー | ミドルレイヤー | アウターレイヤー |
吸水性 / 速乾性 | 吸水性 / 速乾性 保温性 / 通気性 | 保温性 / 防水性 防風性 / 耐久性 |
汗を素早く吸収し発散させ、肌を乾燥した状態に保つ | 体温を適切に保ちながら、必要に応じて熱や湿気を逃がす | 外部環境から身体を守りつつ、内部の快適性を維持する |
登山ウェアは機能性を重視し、季節や登山コース、個人の体質なども考慮しながら最適なウェアを選びましょう。
登山ウェア選びで失敗しないための4つの注意点を紹介します。
● 注意点1.綿素材はNG
● 注意点2.雨風対策は必須
● 注意点3.肌の露出は危険
● 注意点4.ウェアのサイズ感に注意
注意点をしっかり理解し、登山ウェア購入の際に役立ててください。
登山ウェアを選ぶ際に、綿素材の使用は避けるべきです。
綿素材がNGの理由は、綿の特性にあります。綿は非常に高い吸水性をもつため、一度濡れると大量の水分を含み、なかなか乾きません。濡れた衣服を着用し続けると、体温が急速に奪われます。
さらに、汗をかいたり雨に濡れたりした状態で風にあたると、湿った綿素材は体温を奪い続け、低体温症のリスクが高まり危険です。
山での綿素材着用の危険性は、環境省の「自然とのふれあい活動における安全対策マニュアル策定調査報告書」でも指摘されており、低体温症予防のために、山では必ず綿以外の化繊やウール等を使用するよう推奨されています。
登山時には綿素材の着用は避け、速乾性や保温性に優れたウールやポリエステルなどの素材を選ぶことを覚えておきましょう。
山では、急な雨や強風も珍しくなく、晴れの日であっても雨風対策が必須です。
突然の雨や風の侵入を防ぐためにも、レインウェアは、上下セパレートになっているタイプを選びましょう。防水性だけでなく、水分を生地の外に逃がす透湿性のあるものを選ぶとムレにくくおすすめです。
少しの雨であれば、防水機能のあるアウターでも対応できるでしょう。
登山のウェア選びにおいて、肌の露出はなるべく避けるべきです。
肌の露出は転倒時のケガや紫外線の影響、虫さされのリスクがあり危険です。とくに初心者は長袖長ズボンの着用が望ましいでしょう。
ハーフパンツを着用する場合は、レギンスをレイヤリングしたり、予備のロングパンツを持参したりするなどの対策が有効です。
登山時の服装は安全性を最優先に考え、肌の露出を最小限に抑えましょう。
ここでは、無縫製ニットで締め付けが少なく、優しい履き心地のレギンスを紹介いたします。
WUNDERWEAR LEGGINGSは、無縫製ニットで締め付けが少なく、優しい履き心地。山での活動向けにメリノウール70%、再生ポリエステル30%の混紡でつくられており保温性抜群です。ウエストは平ベルトでしっかりとホールドし、ずり落ちる心配もありません。
登山ウェアを選ぶ際は、サイズ感にも注意しましょう。
不適切なサイズのウェアを着用すると、せっかくの機能が十分に発揮されず、快適性や安全性が損なわれる恐れがあるためです。
たとえば、ベースレイヤーがゆるすぎると汗を効果的に吸収できず、体が冷えやすくなります。一方、アウターが小さすぎると中の層を圧迫し、動きやすさが損なわれます。
ベースレイヤーは体にフィットするサイズを選びましょう。アウターレイヤーは中にインナーと中間着の着用を想定し、少し大きめのサイズを選ぶのがポイントです。ただし、大きすぎると隙間から雨風が入る原因となるため注意しましょう。
登山ウェアは、少しの工夫でおしゃれに着こなせます。
登山ウェアをおしゃれに着こなすコツは以下の4つです。
● コツ1.アクセントカラーを取り入れる
● コツ2.柄物にも挑戦する
● コツ3.女子はスカートの重ね着も可愛い
● コツ4.ベストでまわりと差をつける
登山ウェアのコーディネートが難しいと感じている方は、ぜひ参考にしてください。
登山ウェアでアクセントカラーを取り入れるとおしゃれに仕上がります。山の風景は落ち着いた色で構成されているため、鮮やかな色のアイテムの魅力がよりいっそう際立つでしょう。
具体的な取り入れ方として、以下のような例が挙げられます。
● 落ち着いた色合いのウェアのなかに、鮮やかな色のTシャツやジャケットを1点加える
● ハットを明るい色や鮮やかな色のものにする
● シューズやソックスに派手な色を選び、足元にアクセントをつける
● バックパックやトレッキングポールなどで色を取り入れる
アクセントカラーの活用は、登山ウェアでおしゃれさを演出するのに効果的です。普段は派手な色使いを避ける方でも、山ではぜひ挑戦してみてください。
登山ウェアでは、思い切って柄物にも挑戦してみましょう。
山で柄物を取り入れるのは、ファッション性を高めるだけでなく、万が一の遭難時にも発見されやすくなる利点があります。
具体的な柄物の取り入れ方としては、以下のような例が挙げられます。
● チェックやストライプ柄のシャツを取り入れる
● 花柄のTシャツやベストを着用する
● ソックスやレギンスに柄物を選び、さりげなくおしゃれを演出する
上半身は無地のウェアを着用し、下半身に柄物のパンツを合わせるなど、バランスを考えて組み合わせましょう。
女性向けの登山ウェアとして、スカートは人気の高いアイテムです。
スカートの下にレギンスを着用すれば、保温性や動きやすさも確保できます。レギンスとスカートの色の組み合わせでもおしゃれを楽しめるでしょう。
スカートを取り入れた登山ウェアのコーディネートは、女性らしさを演出したいデートにもおすすめです。一見スカートに見えてキュロットになっているタイプのものもあります。
見た目だけでなく動きやすさを重視し、自分に合った商品を選びましょう。
登山のレディース向けファッションが知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。
関連記事:レディースの登山服装選び|季節ごとの快適コーディネート10選(準備中)
ベストの重ね着は、登山ウェアをより魅力的かつ機能的にします。一見、おしゃれ上級者向けのアイテムと思われがちですが、実は着こなしが難しくないうえに、多くのメリットがある優秀なアイテムです。
登山ウェアにベストを取り入れるメリットは以下のとおりです。
● 肩や腕が動かしやすい
● 保温性を高めつつムレにくい
● 季節に合わせた種類が選べる
● 重ね着で一気に印象が変わる
ベストは、ファッション性を高めつつ、機能面でも多くのメリットをもたらします。長袖Tシャツにベストを重ねるだけでも一気に印象が変わるため、初心者の方もぜひベストの活用を検討してみてください。
登山のウェアに関するよくある質問に回答します。
登山ウェアを購入する前に、気になる疑問を解決しておきましょう。
登山でのショートパンツは、転倒時のケガや虫さされのリスクが高まるため危険です。登山コースによっても異なりますが、基本的に登山ウェアはロングパンツのほうが安全だといえます。
ハーフパンツやショートパンツの場合は下にレギンスを着用する、ロングパンツの着替えを準備するなどの対策が必要です。
登山の雨風対策として、レインパンツは必要です。ポンチョ型のレインウェアもありますが、登山時には激しい雨や風に遭遇する可能性があるため、より雨風の侵入を防げる上下セパレートタイプのものがおすすめです。
登山時に着用するハードシェルとレインウェアの違いは、生地の厚みです。
レインウェアも雨風対策として有効ですが、厚みのあるハードシェルのほうが防風性や耐久性が高くなっています。雪山など過酷な環境に行く場合はハードシェルが適しています。
登山ウェアは、各アイテムの役割をしっかり理解して選ぶことが大切です。季節ごとの気温に合わせたレイヤリングを意識し、綿素材は使わないように注意しましょう。
雨風対策としてレインウェアの準備も忘れてはいけません。機能性を重視したうえでカラーや柄物を取り入れ、山でのおしゃれを楽しみましょう。
「BRING」では、登山ウェアとして着用できる機能性とおしゃれさを兼ね備えたアイテムを取り扱っています。
安全でデザイン性の高い登山ウェアをお探しの方は、ぜひチェックしてくださいね。
「BRING」のアイテムは以下のリンクからご覧ください。
(https://bring.org/)