コンセプトは循環するカフェと循環する服 ― オープニングスタッフが語るBRING CIRCULAR TAKAO

2023.11.20

202310月、高尾山の麓にBRINGの新店舗「BRING CIRCULAR TAKAO(愛称:BCT)」がオープンしました。BRINGのアパレル販売と衣類回収はもちろん、併設するカフェでは環境に配慮して生産・焙煎・抽出されたコーヒー等、こだわりのドリンクを提供しています。店舗は古民家を改装したリノベーション物件で、再生可能エネルギー100%の「みんな電力」の電気を使用。内装には古道具をアップサイクルした「yes」の什器を活用しています。

そんなBRING新店舗のオープンまでの道のりや今後の展望を、BCTで働く3名のスタッフに語ってもらいました。

BRING CIRCULAR TAKAO 店長 
長谷川 寛匡さん

店長としてオープン準備に関わり始めたのが9月頭だったので、まずは準備の進行具合を把握するところから始まりました。その時点で、カフェの内装やウッドデッキのレイアウトが全く決まっていなくて。什器をどう配置するか、椅子やテーブル、カウンターはどうするか、試行錯誤しながら構築していきました。ウッドデッキは、かなり居心地の良い空間にできたのではと思っています。広々とした空間を生かすため、大胆に席を間引いて配置しました。ここまでゆったりとした場所は、都内にあまりないのではないでしょうか。季節によって椅子の配置を変えたり、暗くなると雰囲気がまた変わるので、スクリーンを設置して映画鑑賞会ができたりしたら面白いのではと、夢は広がるばかりです。

yes」の桐ダンス。50100年前のものをアップサイクルしている。

10月のオープンから、連日多くの方々にお越しいただいています。準備してきたものが形になったと実感したと同時に、まだこれから良くしていけるところはたくさんあると感じています。例えば、今後はカフェのフード面も充実させて、山に持って登れるような携行食や栄養バー、ジェルも置きたいなと。この店をベースにして、山頂にアタックするような場所になってほしいです。高尾山には観光客や近隣の大学生、夏はビアガーデンに来られる方など、本当に様々な方がいらっしゃいますが、その中でも登山初心者の方は多いと思うんです。僕も登山を始めたとき、最初に登ったのが高尾山でした。登山好きの方って、次に登る山やお気に入りのギアのことを情報共有するのが好きなんですよ。そういった話ができる拠点の一つに、この店も加われたら嬉しいです。僕も是非その話に加わりたい!(笑)

オープン前日に開催されたレセプションイベントにて

BRING CIRCULAR TAKAO バリスタ 
鈴木 七海さん

カフェのメニューやオペレーションを一から考えるのは初めてのことで、戸惑いもありましたが、スタッフのみんなと相談しながらブラッシュアップしていきました。登山の前や後に気軽に立ち寄ってもらいたいので、出来るだけ提供時間を短くできるように工夫しています。メニューについては展示会やカフェをまわって、「サステナブル」「オーガニック」な、地球にやさしい製品にこだわってセレクトしました。オーソドックスなものの中に、ちょっと変わり種を入れて。メニューを見て、「これ何?」と聞いてもらうことで、会話が広がって、その生産背景までお話しできたらいいなと思っています。特におすすめしたいのが、トニックウォーターにエスプレッソを加えた「エスプレッソトニック」です。爽やかで見た目もカクテルのようにお洒落なので、今後お酒の提供が始まった際に、お酒が飲めない方でも雰囲気を楽しんでもらえるように考えました。

BRINGで働く前は、故郷の仙台でバリスタの仕事をしていました。海の近くで生まれ育ったので、自然と環境問題に興味を持ったのだと思います。BCTでは店内のカップに、世界中の水質向上や環境保全に貢献するMiiRを採用し、テイクアウトのプラカップは当社の独自技術でリサイクルした再生PET素材のものを使っています。カップの蓋やカトラリーは必要な分だけ取ってもらい、お砂糖はポットから直接入れていただくなど、できるだけゴミが出ないように配慮しました。将来的にはお店にコンポストを設置し、コーヒー豆のかすやバガス素材のテイクアウトカップも分解して、土に還すことを目指しています。他にも、地球環境について考えるイベントやワークショップなど、挑戦したいことはたくさん。お客様が来られた際に、毎回何か新しいことをしているなと思っていただけるよう、常に変化のあるお店でありたいです。

MiiRのステンレスカップを使ったオリジナルカップも販売中

BRING CIRCULAR TAKAO 販売スタッフ 
河野 聖子さん

オープンに向けて、店内商品のディスプレイを担当しました。BRINGはブラックやネイビーといった暗めの定番カラーのアイテムが多いので、アクセントになるような色味のものを散りばめるように配置しています。カラフルなWUNDERWEARシリーズやHOZUBAGには、やはり目を留める方が多いです。あとは季節や気温に合わせて、山で使えるアイテムは前面に出しています。私自身、山登りが趣味で、WUNDERWEAR “ONE"BRINGで働き始める前から愛用していました。速乾性が高く、汗をかいてもムレないところが気に入っています。高尾ならではのもので言うと、高尾山のオリジナルロゴが入ったTシャツはお土産に人気です。ボーダー柄のバスクシャツを、登山仲間とお揃いで買っていかれる方もいらっしゃいますよ。

高尾山Tシャツのほか、 Hisae SasakiさんデザインのロゴTシャツやステッカーも。

自然に囲まれたアウトドアショップは良いですよね。ウッドデッキでくつろいでいただいたり、コーヒーを飲んだ後にアパレルを見ていただいたり、ゆっくりとした時間を過ごしていただければと思っています。高尾山は都内からのアクセスが良く、お昼からでものんびりお越しいただけるのが良いところです。今後は小さいメーカーやガレージ系をなど、いろんなブランドさんを招いて、ポップアップを開催してみたいです。どんな季節でもお客様の絶えないお店にしたいですね。

BCTは、高尾山口駅からケーブルカー乗り場に向かう道中にあります。登山前後に是非お立ち寄りください!今後の最新情報はBCTInstagramアカウントで配信していきます。

BRING CIRCULAR TAKAO
東京都八王子市高尾町2219

営業時間
水~金 11:0019:00
土日祝 9:0019:00

Instagram
https://www.instagram.com/bring_circular_takao