【きこなし(レイヤリング):BRING高輪】 ワンダーおじさんの「勝手に言わせてvol.2」WUNDERWEARのきこなしアレンジ編
勝手に言わせてシリーズ第二弾。
前回はワンダーおじさんこと高輪スタッフのアズマ氏が、本当の「独断と偏見」でミドルレイヤー比較の記事を書いたのだが、
ワンダーおじさんとしては、どうもWUNDERWEARをプッシュプッシュしなければならない衝動にかられてしまい、今回はWUNDERWEARのきこなしアレンジなんてものを、勝手気ままに書いていこうと思う。

自称「NGなしマネキン」ことワンダーおじさん
このブログを読んでいる方は、おそらくだが何かしら「山」にかかわっている人なんじゃないかと思っているのだが、
山の界隈で「きこなし」という言葉はあまり使わないだろうと思っている(というか「山っぽくない」。)。
なぜなら、みんな大好きカタカナにすればかっこよく、意味合いももたせることができるから「レイヤリング」ということが一般的なのかもしれない。
しかし!!
あえてここでは「きこなし」と呼ばせてもらおう。
なぜなら、おじさんはそんなカタカナの「レイヤリング」なんぞカッコよく語るのが、おこがましいからだ!!おじさんはそんなカッコよくないし、プロ山岳家のみなさんほど経験もない!
ただ、山に人生救われた一人の人間として、「みんな気軽に(いい意味で)山に入り込めたらいいのになあ」と思いにふけるときがあるのだ!
そんな時、障壁となるのは「専門用語」だ!
どんな世界でも、より詳しく、より深く知識を身に着けていくことでその世界が解明されて文化として進化していくものだが、それと同時に「普及」の部分では、その深さをどれだけ「易い」にするかが重要だと考えている。
ワタシはBRINGの「かわいさ」「やわらかさ」「やさしさ」が好きなので、それはきっと「普及」に適しているなあ、と勝手に思っている。
「パンツ4日履けるってどういうことよ!?」とか、「服回収してくれるの?じゃあTシャツ買ってみよ。あ、ランでも登山でも使われてるの?じゃあやってみよ。」みたいに、BRINGがアウトドアに一歩足を踏み出すきっかけになる可能性を信じている。
そんな時にどうだ?むつかしい言葉ばかりを並べられて、「この服は何gだからこっちのほうが・・・」「ベースレイヤーがこう、でもドライレイヤーが・・・」
初心者の方はきっと耳に念仏になってしまう。
だので昭和の生き残りおじさんとしては、てやんでいなんでカタカナばっかでわかりづらくするんでい、という心情も理解できるのだ。
今回は「レイヤリング」と言わず、大人からこどもまで親しみのある「きこなし」という言葉を使っていこうと思う。
WUNDERWEARのトップスシリーズは、2枚目の服として使われることが多い。
すでにご愛用いただいている方も、WUNDERWEARの下に、何か肌着のようなものを着ていらっしゃることがほとんどだとは思っている。
だ・が・し・か・し!!
考えてもみてくれ。
BRINGのシンボル的商品でもある神おパンツ「WUNDERWEAR”ONE”」 については、「4日履けるおパンツ」なわけだ。
それほどの着心地を誇っているWUNDERWEARの生地なわけだ。
みんなおパンツは直接肌に触れさせているだろう?
だから、ワンダーおじさんはWUNDERWEARのトップス類もきっと素肌のほうが気持ちいいに違いない!と考えたのだ。(※個人の見解です)
ここからやっと本題に入る。
今回の「きこなし」はすべて1枚目にWUNDERWEARを着ている。
そして、街で着てももちろん良いし、山に行くときにもライフセービングの観点
を忘れずに、汗に対する処理等も考えた上できこなしてみた。
参考にしなくてもよいので、おじさんの戯れにお付き合いいただけると嬉しい。
①ハーフジップ + Tシャツ
まずは一番最初に簡単に思いついたきこなし。
単純にWUNDERWEARの上に半袖Tシャツを着てみた。
この写真で着ているのはWUNDERWEAR Tシャツ(メリノ・ポリ/50・50)。
一枚目のWUNDERWEARがウールの特性により汗を素早く吸い上げる。その後、二枚目のWUNDERWEAR Tシャツがさらに汗を吸収して、肌から水分を離していき、汗冷えのリスクを減らす作戦だ。
もちろん、ポリエステル100%のTシャツ(例:DRYCOTTNYシリーズのTシャツ)でも良い。ただ、ポリエステル100%よりも、メリノウールのほうが
体感から二の腕部分までは二枚の生地でしっかりと身体を保温できる。
実際このスタイルで店頭に立っていると、ぽかぽかで快適だ。肘から先は通気性がいいので、暑くなりすぎない。
多くの人が半袖Tシャツは持っているだろうから、大き目のTシャツをぜひ重ねて、チャレンジしてみてほしい。
一点、半袖じゃなくロンTを重ねても、もちろんそれはそれでよいが、登山やアクティビティとなると熱気の逃げ道が少なくなるため暑くなることを心に留めておくことをおすすめする。

左:行くぞ!とひとりで気合をいれているおじさん。周りの人の目を気にしない術も身に着けたい。
右:ハーフジップは閉じているが、もちろん開けても良い。
②フーディ + アルファダイレクト
前回の「勝手に言わせて」シリーズvol.1で「アクティブインサレーション」として勝手に比較させてもらった、あのポーラテック社「アルファダイレクト」のフーディが登場だ。(アトリエブルーボトル/アルファフーディ)
アルファダイレクトの特徴はポリエステル100%の毛足の長いフワフワがたくさんついているけれども通気性抜群の「アクティブインサレーション(行動保温着)」だ。
WUNDERWEARも通気性の良い生地。そこにさらに通気性の良い生地を重ねることで、行動中は快適になること間違いなしだ。
そして、WUNDERWEAR一枚では心もとないとき、上からアルファダイレクトを着ることで保温力を高め、さらにその上にシェルをまとったならばもうポカポカ気分は止まらないだろう。
懸念点としては「熱くなりすぎに注意」だ。WUNDERWEARは一枚で着られるくらいほんのりあたたかい。その上に「保温着」をまとうことに対するリスクは十分留意したいポイントだ。
しかし、サムホールを重ねることでダブルサムホールにもできるし、行動中は風を受けて気持ちよくなれるのならば、このきこなしはかなり良いかもしれないと思っている。

左:あったかくて元気もりもり。アルファダイレクト生地はWUNDERWEARほど伸びないので破れないように注意が必要だ。
右:秘技!ダブルサムホール!!
③クルーネック + マフラー・ストール・マント
ワンダーおじさんは一生懸命に考えた。
「クルーネックのきこなしとは?」
正直、先述の①と②はクルーネックでも流用できるし、なんなら重ね着ならフード渋滞とかを考えるとクルーネックが一番使いやすいのは明らかだ。
ではここであらためてクルーネックのきこなしを紹介する意義を考えた時に、何を紹介すれば、新たな道がみえてくるのだろうか、と。
では紹介する。
先に画像をご覧いただこう。

見よ!(アトリエブルーボトル/アルファマントを使用)
サイズ縦77㎝×横131㎝くらいの布ならなんでもよい。
好きな布を使ってきこなしてみてほしい。もち、登山でも◎
左:マフラーにしてみた。クルーネックだから首元をあたためる。
中央:ちっちっち。マフラーだけじゃおわらないぜ、の図。
右:なんていうかわからんが、頭を覆ってみた。耳、顔、肩まであたためる。
登山でもそうだが、薄手でも良いのでこのくらいのサイズ(縦77㎝×横131㎝)の布(コットンでも良いし、小さくなるレジャーシートみたいなのでも十分だ)があるとても便利だ。
人生も登山も、思いもよらない風にあたったりするものだ。
そんな時に、少しでもなにか身を守れる布を持っておくと、何かと便利なのだ。
首にまいても良い。ほっかむりにしても良い。お腹にまいたっていいし、スカートのようにまいても良い。なんならちょっと眠たくなった時には掛布団とはいかないまでもブランケットになる。
そんな一枚で何役もこなせるアイテムをWUNDERWEARクルーネックとともに身にまとう・・・
ロマンを感じるのは、私だけだろうか。(たぶん私だけ。)
④ハーフジップ + 手ぬぐい
これまた「一枚の布」の登場だ。
今度は、ハーフジップ一枚の時にどうきこなそうか?
ジップを上まで上げると顎にあたって少し邪魔になる。
半分ジップを開けて着るも、ちょっと首元寒いかも。
そんなタイミングを先日経験したのだ。

左:ジップを開けたら肌が見えちゃった!の顔。ハーフジップの良さでもある。
右:ジップを上げたら顎にあたってるなあ、の顔。さあここからどうする。
そんな時にとっさに生み出した技が、
「手ぬぐい首巻」だ。
登山をする方なら、おそらく100人に90人は持ち歩いているであろう「日本てぬぐい」。
私も登山を始めて3年と少々だが、各地でお土産に手ぬぐいをかったり、限定の手ぬぐいが出るよーとかいう情報につられて買っていたりで数十枚は保有している。
先日のその山行でもポケットに手ぬぐいを入れていたので、
ふと首に巻いてみたら、あら、これまた快適だわ!
その日歩いていたのは富士五湖周辺の低山。低山といっても1700mほどの山なので、平地よりはもちろん気温は低かった。
ただ、凍えるほどでもない。
そんな時ハーフジップを着ていて、「首元どうにかならんかなあ」と思ってとっさに手ぬぐいをまいたのだった。

左:手ぬぐい(泥酔倶楽部)を用意
中央:首に巻いて
右:内側にしまってフィニッシュ!スカーフみたいでかわいいだろ?
そうスカーフを首に巻く紳士、そんなジェントルメンにあこがれを持っていたおじさんたちは多数派のはずだ。
山では手ぬぐいをスカーフに見立てて、お気に入りの柄の手ぬぐいでジェントルっぷりを演出してみてほしい。
もちろん、女性が首に巻くのもステキよ。バンダナを首に巻く女性ももちろんいるわよね。それと同じことよ!みんな!まずは試してみるのよ!
⑤フーディ + ノースリーブ
トリを飾らせるということは、今回の中で一番オススメしたいきこなしということになる。
フーディに、なんとノースリーブを合わせるのだ!(今回のノースリーブはWUNDERWEAR スリーブレス)
ノースリーブといえば完全に「夏物」で、もうこの季節になるとすでにダンボールに追い込んでしまった方もいるかもしれない。
しかし!ワンダーおじさんはノースリーブの秋冬の行き場を作ってあげたくなったのだよ。。
だってかわいそうじゃないか。。。
このきこなしのポイントは、「肩、脇があいている」こと。
とりわけアクティビティで考えると、この肩回りが露出していることの熱の放出量は半袖のそれとは大きく変わってくる。
夏にノースリーブを着用している方はお分かりだろうが、その感覚を冬でも味わえるのがワンダー×ノースリだ!
WUNDERWEARはカラーも豊富なので、ノースリーブとの色合わせも楽しめる。
そしてどうだ?普通のファッションに飽き飽きしてきているそこのキミ、このワンダーの生地にノースリーブを合わせる斬新さ!
ワタシ個人的には気に入っている。決して大会ボランティアのゼッケンみたい、なんてことは思っていない。
いや、これはけっこうワタシとしてはイチオシのきこなしだ。
山で着ても快適は保証されているであろうし、街で着ても人目を引くこと間違いない!
ぜひチャレンジしてほしいきこなしである。

左:男は背中で語りたいが左肩にタグが浮き出ている。
中央:正面。みどりに黄色は奇抜かと思いきやもはや合う。
右:いいきこなし方を見つけてガッツポーズをしているおじさん。この時はお店で一人きり。さみしい。
まとめ
WUNDERWEARは無限の可能性を秘めていると思っている。
その伸縮性は人間の動きを妨げない。
その編み方は空間を作り出し、その空気が身体をほんわかあたためる。
その編み目が空気を逃がし、新しい空気を取り込んで、肌面を常に快適に保ってくれる。
そしてウール主体の商品にもかかわらず、洗濯による伸び縮みがない。
だからこそ、多種多様な方に届いてほしい。この快適さを体感してほしい。
そして、いろんな商品と合わせてみてほしい。
ウールとポリの混紡素材が、いったいどんなきこなしをすればより快適になるのか。
より身にまとう楽しさが生まれるのか。
それはもちろん、オシャレ文脈においてもだ。
ロングコート?ブルゾン?ダウン?ジャケット?
気温が下がり、身にまとうものが増える冬だからこそ、さまざまなきこなしに迷う時期でもある。
かわいさやかっこよさ、快適さや安全性、すべてを満足させたいのが人間の正直な気持ちだ。
文明は進化しているので、世の中にはもういろんな優れた商品はあふれている。
その中でも、WUNDERWEARを手にとってくれたそこのキミには大きな拍手と、最も深いお辞儀で感謝の念を伝えたい。
ありがとう、ワンダーボーイ、ワンダーガールたちよ。
ともにワンダーな人生を歩めることを願っている。
次回、「2025年は紅葉がすごかった」編